ロボコンに参加するために 〜番外編: 同志社大学の場合〜
今年度の活動の一環として、関西圏の他大学のロボット関係の団体での交流会や見学会を行ってきました。どの団体も、活動場所や活動資金、運営状況に特色があり、その団体特有の利点や問題点もあるのだと感じさせられました。
そこで、本記事ではロボット製作ガイドの「ロボコンに参加するために」の章の番外編として、同志社大学の中の団体であるtechnologicaが置かれている製作状況を紹介していきたいと思います。
◆支援制度
ローム記念館プロジェクト
資金提供 10万円
場所提供 1年間(25~30平方メートル程度(?))
応募期間 1月後半
同志社大学と株式会社ロームによって運営されているローム記念館プロジェクトでは、活動場所と活動資金が提供されます。1年単位の応募制であり、活動スパンもそれに合わせて行う必要がある、という面では綱渡りな面があります。しかし、同志社大学内にはその他の活動可能な固定場所や場所貸し出し制度がないのが現状です。また、一方で、毎年プロジェクトが幾つか入れ替わったり、分散・集合していったりするためにある新鮮さも特徴になっています。
このローム記念館プロジェクトに採択されるにあたって、各プロジェクトには当初掲げた目標に適う活動を行います。それらと並行して、本ブログのような広報活動や、大学内のイベントである中間・最終報告会、大学祭の一つであるクローバー祭に、ローム記念館プロジェクトの一団体として参加します。
また、各プロジェクトには指導教授がついており、technologicaの場合は理工学部インテリジェント情報工学科の先生がご担当くださっています。各種書類へのご協力や運営上の相談など、しばしば研究室に長居することも多いです。自動運転のロボットの研究をなさっている先生なので、参考になるご意見や資料などをくださることもあり、私たちの活動の支えとなっています。
機械実習工場
工場機器貸し出し 有料
フライスや旋盤、溶接などの機械がまとめられている施設です。設置されている機械の数も各種1~3台程度で、年季を感じるものが多いです。春学期、秋学期の一ヶ月間、工場講習が行われており、ここでライセンスを取得すれば晴れて使用することができます。工場講習以外にも、実習練の先生方によって自主講習が行われることもあります。通常使用期間は17時までですが、申請を行うことでその時間帯後も活動できるようになっており、日中に授業の多い学生にとっての助けになっています。
ロボコンに参加するために: 団体編
ロボコンに参加するために
ロボット製作を取り巻く活動資金や場所、メンター探しなどの問題
製作費用調査
支援制度
メンター探し
◆ロボット製作を取り巻く活動資金や場所、メンター探しなどの問題
◆製作費用調査
団体ごとのロボコン製作費は公開していないところが多いようです。
以下に、technologicaがキャチロボバトルコンテストに参加する上で参考にした価格をまとめました。
◆支援制度
企業による制度
ロボコンの協賛のみならず、機械部品やCADを提供している幾つかの企業のご厚意で部品提供や資金提供が行われています。各企業によって支援内容や条件、募集時期が異なりますので、リンク先にて確認してください。また、大会の賞金として数十万円などがいただける場合も多く、長年ロボコンに参加している団体の多くの活動を支えるものとなっています。
京都製作所
部品提供
応募期間
プレゼン
※公式サイトには詳細が書かれていませんが、エントリー後に部品提供のお知らせがありました。technologicaでも無事、プレゼンを終えて部品提供をしていただける運びとなり、活動の大きな支えとなりました。
オリエンタルモーター
部品提供
応募期間 不明
マクソン
安価での部品提供
応募期間 2016年4月4日 (月) ~ 2017年3月24日(金)
ミスミものづくり支援金
部品提供 5万円相当
応募期間 2015年10月1日(木)~2015年10月23日(金)
AutoDesk JCARE
資金提供 20万円
応募期間 不明
研究発表 8月
オートデスク研究&授業支援プログラム|JCARE -日本の学生・教育・研究を支援-
◆メンター探し
機構編
機構編
解説
基本的な機構
ツール
実践・ワークショップ
Tips
参考資料
◆基本的な機械設計製作
機械設計エンジニアの基礎知識 | 設計・3DCAD・製図・金型等
機械設計
◆ツール
2DCAD
ここでは、学生版が無償ダウンロードできるAutoCADという2DCADソフトを紹介します。
公式サイト
3DCAD
同様に学生版が無償ダウンロードできるFusion360という3DCADソフトを紹介します。technologicaでは主にFusion360とCreoを用いています。
公式サイト
◆実践・ワークショップ
AutoCAD LT 入門者の自習室(AutoCAD使い方無料講座)
動画版
番外編:
CNC
チュートリアル
Fusion360のCAMで2D加工してみる | blog.いまかみどっとねっと
◆参考資料
初学者向け
書籍
『ロボット入門』
山田学、『図面って、どない描くねん!―現場設計者が教えるはじめての機械製図』
根本 良三、『絵とき「歯車」基礎のきそ』
小林 一行、『ロボットモデリング―MATLABによるシミュレーションと開発』
松元 明弘 、横田 和隆、『ロボットメカニクス―構造と機械要素・機構』
西村仁、『図面の描き方がやさしくわかる本』
◆関連記事
情報編
情報編
解説
ツール
実践・ワークショップ
Tips
参考資料
◆ツール
シミュレーション
通常ロボットの機構動作のシミュレーションには機構編で挙げたようなCADソフトの機能を用いることができます。ここでは、それとは別に、ゲームエンジン「Unity」を用いたシミュレーションについての情報をまとめていきます。
Unity
ダウンロード
使用例
その他シミュレーション事例
画像認識
Kinect
ゲーム専用機器として一般的に知られているKinectですがロボット製作にも用いられることも多くあります。そして、その多くの用途が、対象の判別をしたり、距離を測定したり、というような使い方です。
Kinect公式
http:// https://developer.microsoft.com/en-us/windows/kinect/develop
◆実践・ワークショップ
回路編
回路編
解説
基本的な回路
ツール
実践・ワークショップ
参考資料
◆基本的な回路
回路を書くのに用いるCADソフト「KiCAD」と、電子基板を組み立てるのに用いる半田について取り上げます。
KiCAD
半田付けなどの作業
◆実践・ワークショップ
はんだづけカフェ
ものづくりコンテスト製作課題
https://www2.himdx.net/mcr/product/download/monodukuri_nyuuryoku_seisaku.pdf
ハーフマウス製作プロジェクト
共立電子のセミナー
◆Tips
◆参考資料
イントロダクション
イントロダクション
▼ロボット製作ガイドへようこそ
ロボットを作ってみたい。
ロボットの研究をしたい。
面白い何かを作りたい。
ロボコンに出てみたい。
近年、ロボットづくりをしたい、と思うきっかけは少しづつ増えています。
そんな中、ロボットづくりをしてみよう、と思っても、いまひとつ何か足りない情報があったり、ロボットづくりを支える基盤はまだまだ様々な人に届いていません。
そのような問題を解決する一手として書かれたこのロボット製作ガイドには、初心者がはじめてロボットを際の参考になる情報をまとめた記事が詰まっています。
各章は主に下のような構成で編まれています。
ー ロボットを成り立たせている機構や制御、回路に関する知識のまとめ
ー 自分の考えたロボットを実現するために必要なツールや情報
ー 上記を踏まえての実践